やまんばの里山だより

vol.3里山の楽しみ方 その1

写真:やまんばの森のため池

森のため池でカヌー

里山のため池には、かつては集落の田んぼに水を供給するという役割がありました。 一方、森には、洪水を抑えてゆっくりと水を流す働きがあり、森の大きさによって蓄えられる水の量が決まります。 やまんばの森の周辺にたくさんのため池があるのは、比較的森の大きさが小さいため、いったんため池で雨水を溜める必要があったということです。

写真:カヌー体験教室にて

現在では、琵琶湖の周辺の田んぼは山からではなく、琵琶湖の水がポンプアップされて供給されるようになり、水不足の年でも心配がなくなりました。そのようなことから、ため池はかつての役割を終えてしまいましたが、やまんばの会では、ため池を使って子ども向けのカヌー体験教室を行っています。

写真:イカダを漕ぐ子どもたち

冷たい山の水でも、子どもたちは大はしゃぎです。評判がよく、地域からの問い合わせも増えています。 カヌー以外にも、木や竹で作ったイカダを浮かべ、イカダ漕ぎ競争を行うこともあります。森での作業でホットになった体をクールダウンするなど、里山での楽しみ方が広がりました。

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